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2018.05.16
ファクタリングの基礎知識

ファクタリングと手形割引の違い

ファクタリングと手形割引の違いは?利用を比較

約束手形を本来の期日よりも早く現金化する手形割引と、売掛金を前倒しでもらうファクタリング。
どちらも会社の資金として使うまでに時間がかかるお金を、早期現金化する手段ですが、比較すると様々な違いがあることがわかります。
両者の特性を理解して、場面に応じて賢く使い分けましょう。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングの仕組み

ファクタリングとは、本来の資金化日よりも早く、売掛金を早期現金化する手段です。

利用企業は、売掛金を受け取る権利である売掛債権をファクタリング会社に譲渡
ファクタリング会社は、売掛債権の買取代金として利用企業に、現金を渡します。

ファクタリングには、2社間取引3社間取引などの種類があります。

2社間取引

利用企業ファクタリング会社のみで契約を締結するのが2社間取引

取引先に知られずに売掛金を早期現金化できるので、日本で最もよく使われるファクタリング方法です。

ファクタリング会社は、売掛債権の額面から手数料を差し引いた金額を利用企業に入金。
利用企業は、売掛先から売掛金が振り込まれたら、それをファクタリング会社の口座に移し変えることで返済とします。

売掛先にバレずにファクタリングを利用できる反面、申し込み企業による売掛金の使い込みリスクが高いため、手数料は売掛債権の額面の20~40%とやや高めに設定されているのが特徴です。

3社間取引

利用企業ファクタリング会社、そこに新たに売掛先が加わって契約を締結するのが3社間取引。

事前に売掛先に通知・承認を得てファクタリング取引を行う方法です。
このため返済は、売掛先からファクタリング会社へと直接売掛金が入金されます

取引先にファクタリングの事実を知られてしまいますが、ファクタリング会社にとっては回収リスクが低いため、手数料は売掛債権の額面の5%〜10%前後と安く設定されているのが特徴です。

ファクタリングの仕組みとは?基礎知識を徹底解説

手形割引の仕組み

手形割引の仕組み

手形割引とは、約束手形を銀行などの金融機関に持ち込んで、実際の資金化日よりも早く現金化する方法です。

約束手形とは

約束手形とは、現金の代わりに支払いを約束した文書でを発行すること。

あらかじめ「いつ、いくらのお金を支払います」と期日金額を指定、金融機関を通して支払いを確約します。

現金取引につきまとう紛失、盗難リスクを回避することができるため、企業間の支払いにおいて古くから利用されている決済手段です。

約束手形の登場は、手元に資金がない状態でも仕入れや買い付けを可能にし、商取引を活性化させました。

しかし、支払いに約束手形が利用された場合、依頼企業は支払期日まで待たないと、そのお金を会社の資金として使うことはできません。

この不都合を解消するのが、銀行などの金融機関から約束手形を担保として融資を受ける手形割引という方法です。

利用企業は、本来の期日よりも前に、約束手形の額面から手数料を差し引いた金額を受け取ることができます。

ファクタリングと手形割引の違い

ファクタリングと手形割引の違いとは?

手形割引と、売掛金のファクタリング。
どちらも、取引先からの支払いを早期現金化するという目的は同じで、一見非常に類似したサービスのように思われます。

しかし、ファクタリングの取引の性質はあくまでも債権売買
それに対して、手形割引は融資に分類される取引です。

このように、ファクタリングと手形割引を比較すると、両者には以下のように様々な相違点があります。

ファクタリングと手形割引の比較
ファクタリング 手形割引
取引種類 債権譲渡 担保融資
不渡りリスク なし あり
審査 取引先 自社+取引先
手数料 5〜20% 1〜5%
限度額 10万〜3億 審査による

違い①不渡りリスク

ファクタリングと手形割引とでは、取引先からお金が支払われなかった場合の補償義務が異なります。

手形割引はあくまでも、手形を担保とする融資。
このため万が一担保とする約束手形が不渡りになった場合は、利用企業に手形の買い戻し義務があります。

それに対してファクタリングは、売掛債権を丸ごと譲渡する売買取引。
ファクタリング会社は売掛債権を回収リスクごと買い取るので、万が一売掛先から売掛金が支払われなくても、利用企業に弁済義務はありません

このように、回収リスクを負うか負わないかが、手形割引とファクタリングとの違いの一つです。

違い②審査

ファクタリングと手形割引とでは、審査の対象も異なります。

手形割引では、約束手形を銀行に持ち込んだ依頼企業の信用力が審査で重視されます。
万が一約束手形が不渡りとなった場合、最終的な回収リスクはその支払いを補償する利用企業にあるためです。

それに対して、利用企業が回収リスクを負わないファクタリングの審査では、売掛先の信用力のみに重きが置かれます。
取引の対象となる売掛債権が確実に回収できれば構わないので、審査の基準も比較的ゆるやか

このためファクタリングは債務超過赤字決算など、多少財務面に難がある企業でも利用することが可能です。

違い③手数料

回収リスクを負うか負わないかという問題は、手数料にも大きく影響をもたらします。

まず、回収リスクを負わない手形割引は貸金業に該当します。
そして、貸金業は利息制限法という法律で、金利は年利20%までと定められているのです。

したがって手形割引の手数料は安く、銀行が提供するサービスなら約束手形の額面に対して、1〜3%。ほど。

貸し手側はノーリスクですから、そのぶん良心的な手数料でお金を貸してくれます。

それに対してファクタリングは債権取引。
貸金業ではないので利息制限法は適用されず、当然買取代金にはその回収リスクに見合った手数料が含まれます。

このためファクタリングの手数料は、売掛金の額面に対して平均5〜20%と割高なことが多いです。

ファクタリングの利用手数料について詳しく解説

違い④調達スピード

ファクタリングの着金スピードは、最短即日〜数日と迅速。

額面の大きい売掛債権でも、ファクタリング会社の資金でまかなえる範囲であれば受付OK。
売掛金や売掛債権の信用力を調査して、30分〜3時間前後で審査が終わります。

それに対して手形割引は、あらかじめ利用企業の信用力を審査して、手形割引の利用可能枠を設定。

その金融機関で定期的に取引している企業なら、その範囲内であれば、数日で手形を資金化することが可能です。

ただし、手形割引の金額が利用可能枠を超える場合や、新規取引先が振りだした手形の場合は、審査に2〜3週間と時間がかかります。

いずれにしても、苦しい資金繰りにスピーディーに対処できるのはファクタリングの方だといえるでしょう。

違い⑤会計処理上の違い

ファクタリングと手形割引は、取引の性質が異なるので、会計処理上の仕訳にも違いが生じます。

手形割引は、手形を担保とする貸付なので、負債。
貸借対照表上では短期借入金として計上します。

それに対してファクタリングで調達した資金は、あくまでも債権売買によって得た利益
このため負債の部ではなく、現金として仕訳します。

簡単に言えば、銀行からの借入は返済を必要とする他人資本

一方、ファクタリングは売掛金という自社の流動資産を現金化するので自己資本なので、会社の経営指標の一つである自己資本率を高められるという会計処理上のメリットがあります。

その他、貸借対照表から売掛金の部を省略できるので、バランスシートのオフバランス化ものぞめるでしょう。

このようにファクタリングは、手形割引と違って借入ではないので、負債や信用情報としての記録が残らないという特徴があります。

ファクタリングを利用すると利益率が下がる?

ファクタリングは負債の記録が残らないため、今後銀行での追加融資や来期の借入審査に有利、と断定するサイトがありますがあながちそうとは言い切れません

確かにファクタリングは負債として計上されませんが、そのぶん手数料が高いので収益を圧迫します。

そもそも売掛金は、本来の資金化日まで待てば、満額で受け取れるはずのもの。
それをわざわざ額面の何十%も払って早期現金化しているわけですから、利益率は下がって当然です。

このため、会計処理上のメリットだけに着目してファクタリングを利用するのは危険だといえるでしょう。

ファクタリングの会計処理は?仕訳を徹底解説

ファクタリングと手形割引、どちらを利用すべき?

ファクタリングと手形割引どちらを利用すべき?

審査通過への自信がある企業や、資金繰りに時間的猶予がある会社なら、低コストで資金調達が可能手形割引がおすすめ。

それに対して、自社の財務内容に不安がある中小企業の場合は、審査対象が売掛先となるファクタリングが有利。
また、一刻も早く現金が欲しいという緊急事態にも即効性があります。

事業拡大黒字倒産防止など、割高な手数料を払ってでもリターンがのぞめるかどうかが、ファクタリング会社に依頼するかどうかの決め手です。

ファクタリングのメリットは?利用すべきか否かの判断基準

3社間取引や保証ファクタリングを有効活用しよう

ここまで手形割引と主だって比較してきたのは、ファクタリングの2社間取引

日本では取引先に知られずに利用できる2社間取引がメジャーですが、場面に応じて他の種類のファクタリング取引を利用するのも一つの手です。

例えば、ファクタリングの3社間取引は、リコース型ファクタリングといって、手形割引と同じで償還請求権ありの契約がほとんど。

売掛先が有事の際には、利用企業が支払いを弁済する必要がありますが、そのかわり貸金業法が適用されるので、手数料は割安です。
売掛債権の額面の5%前後と、手形割引とほとんど変わらない利用手数料で利用できます。

また、売掛先からの支払いリスクをヘッジしたいなら、保証ファクタリングという手段もあります。

保証ファクタリングとは売掛債権の売買ではなく、売掛金にかける保険のようなもの。
万が一売掛先から支払いが行われなかった場合、あらかじめ決めておいた金額がファクタリング会社によって保証されるという契約です。

このように、そもそも手形が使われていない売掛金の現金化や、手形割引の枠内におさまらない金額に関しては、場面に応じたファクタリングを使い分けるのが資金繰りです。

まとめ

状況に合わせた資金調達を

それでは最後に、ファクタリングと手形割引の違いについて、もう1度分かったことをまとめましょう。

  • ファクタリングと手形割引は、いずれも取引先からの支払いを早期現金化し、キャッシュフローの改善をはかるための資金調達方法
  • 手形割引は約束手形を担保とする融資契約
  • ファクタリングは売掛金を受け取る権利である売掛債権を売買する債権取引
  • 手形割引は万が一取引先からお金が支払われなかった時、利用企業に手形の買い戻し義務がある
  • ファクタリングは回収リスクごと売掛債権を買取るので、利用企業に弁済義務はない
  • 回収リスクを負うか負わないかが、ファクタリングと手形割引の最大の違い
  • 手形割引の手数料は銀行なら1〜3%
  • 手形割引は貸金業法が適用されるので、他の金融機関を利用しても最大金利は年利換算20%まで
  • ファクタリングに貸金業法は適用されないので、手数料は回収リスクに応じて変化する
  • 手形割引の審査には2〜3週間かかる
  • ファクタリングの審査は即日〜数日
  • 手形割引は会計処理において短期借入金という負債に計上される
  • ファクタリングは自社の流動資産を現金化するので、仕訳上負債にならない
  • ファクタリングによって、売掛金という項目を貸借対象表から省略でき、バランスシートのオフバランス化ができる

手形割引は、約束手形を担保とする融資契約
審査対象は自社で回収リスクがありますが、そのぶん低コストでの資金調達が可能です。

それに対してファクタリングは、売掛債権を対象とする債権取引で、審査対象は売掛先。
回収リスクごと譲渡できますが、そのぶん手数料は割高となるので、スピード性など他のメリットと天秤にかけて、利用を検討する必要があります。

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